ステロイドや抗生物質は腸によくない?

ステロイドや抗生物質は腸によくないか?
風邪をひいたりウイルスに感染するとたいていは医者に掛かり、そして症状に合った薬を処方してもらいます。
その際にステロイド薬や抗生物質といった薬品を処方された経験はないでしょうか。
それらの薬は細菌とたたかったり炎症を抑制したりする薬ですが、飲み過ぎることによって腸に何らかの悪影響を及ぼすことがあります。
「細菌を攻撃する」ということは、私たちの腸内に住み健康を支えてくれている有益な菌もまた一緒に攻撃してしまい、かえって症状が悪くなることもあります。
ステロイドや抗生物質と腸内細菌の関係、与える影響について・・・。

・そもそもステロイドとは、抗生物質とは

ステロイド

医師から処方されたり医療の現場で使用されるステロイドとは、ステロイド系抗炎症薬を略したもののことです。
糖質コルチコイド」という副腎皮質から分泌されるホルモンが主成分となっており、

  • 「免疫の抑制」
  • 「抗炎症作用」
  • 「血糖値を上げる」

などの効果があります。
注射薬、内服薬、外用薬などがあり、
目的に応じて使い分けられます。

  • 「プレドニゾロン」
  • 「デキサメテゾン」

などさまざまな種類があり、それぞれで作用時間、効果が変わってきます。
ステロイドには多くの副作用があるため、
自己判断で使用したり中止したりするのは危険とされています。

  • 免疫を抑制しすぎて感染症にかかりやすくなったり、
  • 長期使用すると骨粗しょう症になりやすくなる

などの報告があります。

抗生物質

抗生物質とは、細菌とたたかうための治療薬です。
抗菌薬と同義であり、微生物由来でありながら他の微生物の増殖や機能を抑制する働きがあります。
1928年に発見されたペニシリンが最初とされ、非常に長い歴史があります。

  • 「自己免疫疾患の治療」
  • 「免疫抑制が必要な場合」
  • 「移植」

などに対して効果を発揮しています。

副作用としては

  • 「胃腸などの消化管症状」
  • 「筋肉痛」
  • 「倦怠感」

などが挙げられています。

ステロイドの長期服用は腸内フローラを乱す

ステロイドは強力な薬であることから、長期使用するのに危険性が伴う薬とされています。
ステロイドの主成分である糖質コルチコイドは血糖値を上げることから、
長期間使用することで糖尿病を引き起こしやすくなるといわれます。

また、カルシウムの排泄作用があるため、
骨粗しょう症にかかるリスクも上がります。

軟膏のように皮膚に塗るタイプは、長く塗っていると皮膚が薄くなってしまうともいわれます。

また、これらと同じようにステロイドを長期使用することで腸内フローラ(腸内細菌の群れ)を破壊してしまうという報告があるのです。
腸内フローラの中の有益な細菌をも破壊してしまうことで、体を守る腸内細菌がいなくなってしまいます。
そしてその間に他の病原菌やウイルスが侵入してきた場合、それらを退治する菌がいないため感染症などの病気にかかりやすくなります。
また、ステロイドだけでなく「非ステロイド系抗炎症薬」もまた腸内環境を乱す恐れがあります。
非ステロイド系抗炎症薬とは、別名NSAIDsといわれ、

  • 「イブプロフェン」
  • 「アスピリン」
  • 「インドメタシン」

など市販の風邪薬によく使用されるものです。

ステロイドが「糖質コルチコイド(グルココルチコイド)」を主成分としているのに対し、
非ステロイドは糖質コルチコイドでないその他の抗炎症薬すべてのことを指します。

この非ステロイド薬は痛みや炎症の伝達経路を遮断して効果を発揮する薬ですが、
それと同時に「治癒」や「修復」といった経路も遮断してしまうといわれます。
これにより胃腸に大きな負担をかけ、腸内環境をどんどん乱していってしまうのです。

抗生物質の使い過ぎはがんになる?!

抗生物質はそもそも細菌とたたかう治療薬なのですが、
それと同時に腸内の常在菌である「善玉菌」のことも破壊してしまいます。
善玉菌は免疫力を高めたり、
外部から侵入した病原菌を抑制する働きがあるのですが、
その善玉菌が少なくなることによってさまざまな悪影響を及ぼします。

抗生物質を使いすぎることによって腸内環境が破壊され、
それにより「喘息」「糖尿病」のリスクを高めたり、
がんになりやすくなる恐れがあるのです。

体調をよくするために薬を使用していたのに、
それがかえって状態を悪化させるのでは本末転倒です。