自宅で腸内フローラ分析

人間の健康状態のバロメーターにもなるといわれる腸内細菌叢別名腸内フローラ
最近では人間の腸内細菌についてさまざまな研究がなされ、注目を集めています。
腸内フローラを自宅で検査ができる個人向けサービス「Mykinso(マイキンソー)」を提供するスタートアップをサイキンソーが発表しました。
自宅で行う腸内フローラの分析とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

腸内フローラの解析によってできること

腸内細菌が群れを成した状態を「腸内フローラ」とよび、人間の健康状態の指標にもなるといわれています。
そこで多くの研究者が注目したのが「腸内フローラのパターンが、病気の発症に関わる」という点でした。
近年では個人向けの「遺伝子検査」というサービスも広まりつつあり、
それと同じように腸内フローラの解析についても個人に向けたサービスの提供ができるのではないかと考えられたそうです。
腸内フローラの検査をすることで現状を把握し、
その後の「食生活」や「運動」といった生活習慣の提案につなげ、腸に良い生活習慣の普及をすすめることを目的としています。

腸内フローラの解析方法

腸内フローラの解析には、「糞便のサンプル」を使用します。
一般的な糞便検査と同じように採取し、
業者に送るだけで完了します。
また、専用のキットを使うことで簡単に手を汚さず行うことができます。
そうして送られた糞便サンプルの遺伝子の解析を行います。
腸内に住んでいる細菌の持つ遺伝子を解析することで、
効率よくかつ短時間で腸内細菌叢のパターンを明らかにすることが可能になるのです。
解析が終了するとメールが届くので、マイページにアクセスしてすぐに結果を見ることができます。

腸内フローラが悪いとどうなるか?

日々の生活習慣が反映されやすい腸内フローラ。
腸内フローラが悪いといったいどのようなことが起こるのでしょうか。
腸内フローラが悪い状態というのは、悪玉菌が増えすぎた状態のことを言います。
腸内には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」が2:1:7の割合で存在しているのが理想とされています。
しかしなんらかの原因によって悪玉菌が増えすぎると、「便秘」「下痢」「体臭や口臭の悪化」「睡眠障害」「免疫力の低下」「肌荒れ」などさまざまな悪影響があるといわれています。
また、最近の研究では腸内環境と脳に深い関係があることがわかってきました。
腸内フローラが崩れていると精神的にも悪影響が現れる可能性もあるのです。

腸内フローラを整えるためにできること

サイキンソー以外にも腸内フローラを調べるための個人向けの商品を販売している会社があります。
また、病院によって検査を行えるところもあります。
自分の体と向き合うために、1度腸内フローラを検査をしてみるのも良いかもしれません。
腸内フローラを整えるためには、やはり日ごろから生活習慣を整えることが大切です。
たとえば「バランスの良い食事を摂ること」「適度に運動をすること」「タバコを吸わない」「善玉菌が豊富な発酵食品をたくさんとる」「ストレスの発散を心がける」などが挙げられます。
これらは腸内フローラを整えることにとどまらず、
健康な体作りのために重要なことばかりです。
また、腸内フローラは日々変化しているといわれます。
善玉菌は加齢や生活習慣の乱れによってもどんどん減ってしまうといわれます。
腸内フローラを整える食事のポイントとしては、
「乳酸菌が豊富な発酵食品をたくさん摂る」「脂っこいものや肉類を摂りすぎない」「善玉菌の働きをサポートするオリゴ糖や食物繊維を摂る」「糖質を摂りすぎない」などが挙げられます。
こういった食事のポイントを意識しながら生活習慣全体を気を付けることが大切です。

美容と健康のカギ、腸内年齢の判別

美容と健康のカギ、腸内年齢の判別ができるサービス

昨今の健康ブームでますます注目が高まっている「腸内フローラ」。
腸内細菌のバランスが私たちの美容や健康のカギになるとして、多くのメディアが取り上げるようになりました。
そんな中、自分の腸内年齢がどのくらいかわかるサービスがあるのはご存知でしょうか?
株式会社DeNAライフサイエンスと森永乳業株式会社の共同により、
「腸内フローラ解析サービス」の開発・検証・実証が行われているそうです。

腸内年齢とはなに?

体内の臓器の1つである腸。
その「腸年齢」とはいったいなんなのでしょう?
腸年齢とは、私たちの実年齢のように加齢によって機能が低下することをあらわす指標のことをいいます。
小腸や大腸は食べ物の「消化」や「吸収」以外にもさまざまな働きを持つとても大切な臓器です。
腸がきちんと機能しているか?
いまはどんな状態にあるのか?
を数値にしたものを「腸年齢」としているそうです。

・腸年齢が高すぎるとどうなる?

健康状態をあらわすバロメーターにもなる腸年齢
この腸年齢が高すぎるといったいどのような影響があるのでしょうか。
腸の老化が進むことでまず考えられるのが、
ぜん動運動がにぶくなる」という点です。

腸の動きが悪くなり、きちんと腸のぜん動運動がされなくなった場合
腸内の老廃物が長く体内にとどまってしまう
便秘や下痢などの消化管症状が起こる
顔や体全体の肌の調子が悪くなる
などの悪影響が起こる可能性があります。

腸年齢が高くなる原因としては生活習慣が大きく関わっているといわれています。
食生活が肉類中心になっていたり、
タバコを吸っている、
運動不足が続いている、ス
トレスがたまっている
などの生活習慣の悪化が腸年齢を高くする原因になります。

また、そもそも腸内環境を整えるための「善玉菌」は、年を重ねるごとにどんどん減少していくといわれます。
そのため善玉菌が含まれている乳酸菌製品や発酵食品を日々摂り続けることが大切です。

・簡単な質問でわかるかも?自分の腸年齢

腸年齢がだいたいどのくらいなのか、
具体的にどういったことに気を付ければいいのか、
簡単なチェックリストによってある程度調べることができます。

以下のチェックリストは、
腸年齢を上げてしまうものなのでなるべく当てはまらないようにしましょう。

  • 「排便のあとになんだかすっきりしない」
  • 「便が硬くて出にくいことがある」
  • 「トイレの時間が不規則になりがち」
  • 「タバコをたくさん吸う」
  • 「お酒をよく飲む」
  • 「運動不足である」
  • 「朝食はほとんどとらないor短時間で済ます」
  • 「肉中心の食生活だ」
  • 「外食が多い」
  • 「肌荒れ、吹き出物が気になる」
  • 「納豆やつけもの、チーズなどの発酵食品がきらい」
  • 「寝つきが悪いor寝不足である」

・腸内年齢を知ることでできること

森永乳業の研究によると、腸内フローラを解析したことで加齢によって増える菌、減る菌、成人に多い菌、乳幼児と高齢者に多い菌などが存在していることがわかったそうです。また、近年の研究では腸内フローラの状態が腸疾患だけでなく「心臓疾患」「がん」「肥満」などにも影響している可能性があるとわかってきました。さらに研究が進み、今後「腸内フローラ解析サービス」ができれば血液検査や特殊な検査などよりもずっと簡単に自身の健康状態を把握できるようになるのではないかと考えられます。腸は消化や吸収のみならず、免疫細胞の大半が存在しており免疫機能を担っているともいわれます。そのため腸内環境が悪くなると免疫機能が低下して風邪をひきやすくなったりインフルエンザなどのウイルス感染症にかかったりします。また、体がだるくなったり精神も暗くなる可能性があります。腸内環境は私たちの健康状態をうつす鏡のような存在なのかもしれません。今後もしっかりと自分の体と向き合って、腸内フローラの改善に努めることが元気に毎日を過ごすことにつながるのだと思います。