寿命が変わる腸の良い習慣ってなに?

家族が大腸の病気になったとき、いったいその原因は何だったのだろうかと調べたことがあります。
すると大腸の病気の原因の1つに「喫煙」があることに驚きました。
タバコを吸うと煙を口から吸い、そしてのどを通り肺に広がるわけなので、喉のがんである喉頭がんや肺がんになるというのは想像ができますが、ましてや腸にまでその喫煙による害が出るとは意外に思いました。
近年では日本人の大腸がん発症率が増加傾向にあります。
さまざまな習慣が腸内環境に作用して健康が損なわれることがあるように、腸内環境が寿命を決めているのではないか?という意見も出てきました。
もしもそれが事実ならば、健康で元気に長生きをするためには、どんな習慣が腸に良いとされているのでしょうか。

なぜ腸内環境が寿命と関係するのか?

人間の腸内には1000兆もの細菌が住んでおり、体の内側から私たちの健康を支えているといわれています。
その腸内細菌の働きが弱まると、さまざまな健康被害が起こることが分かってきました。
細菌のアンバランス化によって「免疫力の低下」がおこり花粉症アトピーなどのアレルギー症状が出やすくなったり、さまざまな感染症にかかりやすくなります。
また、大腸の炎症やがんなどの発生を促したり、「糖尿病」「うつ病」「自閉症」「認知症」の発生にも関与していることが分かってきました。
今まで人類の医学の進歩によって寿命は延び続けてきました。
とくに日本は世界有数の長寿大国といわれています。
しかし、近年、日本の腸内環境はどんどん悪くなっているといわれます。
たとえば糖尿病患者はそうでない人よりも約4年寿命が短く、排泄や食事などの日常をおくる上での基本的な動作の障害が約6年早く進むといわれています。
また「大腸がん」は早期発見されれば治癒率は高いのですが、進行が進んだ状態で発見されると肝臓や肺に転移しやすい怖い病気です。
「うつ病」などの精神疾患はヘビースモーカーと同じかそれ以上に寿命が短くなるという研究もあります。
要するに腸内環境がきちんと健康に保たれていれば、多くの病気を予防することにつながるのです。

発酵食品を摂るとコレステロールを抑えられえる

日本では古来より、納豆やぬか漬けといった発酵食品が多く食されてきました。
発酵食品には多くの乳酸菌が含まれており、腸内の環境改善にとても効果的であるといわれています。
しかし昨今の日本の食事は欧米化が進み、こういった発酵食品を摂る機会が減っており、肉類の摂取量が増加しているそうです。
このような食の変化が日本人の腸内環境を悪くしている可能性が高いです。
「日本食品科学工学誌」に掲載された「発酵豆乳の脂質代謝および腸内フローラに及ぼす影響」という研究によると、豆乳を原料とした発酵豆乳をラットへ投与した結果、「総コレステロール」「トリグリセリド」「リン脂質」がいずれも高脂肪食群に比較して有意に低下したそうです。
このことから発酵豆乳は腸内環境だけでなく脂質代謝も改善する効果があることが証明されたのです。
高コレステロールが原因となる病気には「心筋梗塞」「脳梗塞」などがあります。また肝臓や腎臓にも負担がかかりやすくその他の不調が起こりやすくなります。

副交感神経を優位にすることで腸が活発になる

副交感神経が働いているときは胃や腸などの消化管の働きが活発になっているといわれます。
腸は自律神経系に支配されており、その自律神経はさらに「交感神経」「副交感神経」に分けられます。健康な状態ではこの2つがバランスよく働き、人が活動的になったりリラックスするリズムがきちんととることができます。
しかしストレスが強くかかった状態が長く続くと交感神経ばかりが過剰になり、そのリズムが崩れてさまざまな不調が起こります。
副交感神経を優位にする方法は、できる限りストレスを取り除いてリラックスすることです。
「好きな音楽を聴く」「ぬるま湯につかり半身浴をする」「スポーツを楽しむなど適度に運動する」「十分な睡眠とる」などが効果的です。
腸を正しく活動させることできれいな血液が全身をめぐり、ぐっと健康な体に近づくことができます。