腸内細菌と肥満の関係性、近年の研究による大きな発見とは?
日本において生活習慣病の大きな原因の一つにあげられる肥満は、
実は腸内細菌とも実は密接な関係があったのです。
もちろん肥満には様々なタイプや原因もありますが・・・。
腸内細菌に関係する部分を見てみましょう。
人間の腸内には多くの細菌が生息しています。
人の腸内に棲む細菌の、実に80~90%が二種類の菌に属しています。
一つ目は、バクテロイデス菌です。
もう一つは、ファーミキューテス菌です。

あまり聞きなれない気がしますが、人の腸内をかなり占領しているようです。
この菌が、肥満に関係していると思われるのは、
肥満の人の腸内には、ファーミキューテス菌が多く存在しているのです。
そして、バクテロイデス菌は少ないのです。
実はこれには、きちんとした訳があるのです。
バクロテロイデス菌は血中にある脂肪を脂肪細胞が取り込まないように阻止します。
阻止しては、筋肉が取り込めるようにして、
燃焼させるという作用があるのです。
脂肪細胞に取り込まれると、脂肪群として蓄積されてしまう結果、肥満に繋がるというわけですね。

バクテロイデス菌は短鎖脂肪酸という物質を出して、血中の脂肪を抑えたり、燃やしたりします。
短鎖脂肪酸とは腸内で細菌が作る酪酸、プロピオン酸、酢酸などの有機酸です。
また、ファーミキューテス菌は腸内細菌、皮膚常在菌、病原菌、ヨーグルトなどの発酵食品に存在します。
腸内に増殖しすぎると、肥満に繋がると考えられるようになりました。
そこから、ファーミキューテス菌が多いと肥満
バクテロイデス菌が多いと肥満になりにくいと考えられています。

そこで、バクテロイデス菌が増える食べ物として、
オリゴ糖(玉ねぎ、ごぼう、白ネギ、アスパラガス)、
食物繊維(海藻類、納豆、こんにゃく、きのこ、野菜)、
乳酸菌(チーズ、ヨーグルト、味噌、糠漬け、甘酒)、
酵母菌(ワイン、日本酒)、麹菌(みそ、しょうゆ、米酢)、
納豆菌、
その他には、難消化性デキストリンがあります。

バクテロイデス菌を増やすには、善玉菌を増すことです。
なぜなら、バクテロイデス菌は、日和見菌なのです。
その為、乳酸菌とその餌になるオリゴ糖、食物繊維を摂取する事が良いと考えられます。

それでは良いと言われるものを次の通りあげてみましょう。
発酵食品の乳酸菌:みそ、しょうゆ、キムチ、納豆、糠漬け。
そしてエサとなるオリゴ糖です。
オリゴ糖には種類があります。
イソマルトオリゴ糖:みそ、しょうゆ、はちみつ。
牛乳のガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、
フラクトオリゴ糖:アスパラガス、ごぼう、ニンニク、バナナ、玉ねぎ。
このような物を考えて摂取すると効果も大きくなると考えられます。

しかしながら、肥満の何が悪いのでしょうか。
肥満が原因と思われる病気を診てみましょう。
1.糖尿病:血液中のブドウ糖=血糖の濃度である血糖値を下げる「インスリン」というホルモン。
この「インスリン」は、内臓脂肪が多いと発生する「TNF-a」。
その物質により、「インスリン」の働きが抑制されています。
その為、血液中のブドウ糖が細胞に入り込めずに、糖尿病になりやすくなります。

2.高血圧:肥満により血液の循環が増えます。
大きな圧力で血液を送り出します。
内臓脂肪から 腫瘍細胞を攻撃する働きがあるTNFα(サイトカインという物質の一つ)が分泌されますが、増えすぎると、血糖値を下げるインスリンの働きが抑制されます。
次に血中インスリン増加し、今度は「インスリン」が大量に分泌されます。
このことで、腎臓の機能低下などが塩分など余分なものがカラダの外へ排泄されなくなります。
そのことにより血圧が上昇します。

その他にも、肥満による多くの病気があります。
脂質異常症、心筋梗塞、脳梗塞、変形性膝関節症、睡眠時無呼吸症候群などもあげられます。
このように、肥満が関係していると思われるものが沢山あります。
ここにも腸内細菌が大きく関係しているのですね・・。

しかし、それぞれの菌の働きを考えれば納得できます。
やはり、私たちの食生活が大きく影響しており、改めて、毎日の食事、また、日本の和食の良さを考えてみる時が、来ているのではないかと感じずにはいられません。
単に長寿ではなく、健康長寿のためにも、今一度、日本の良さを再度取り入れるべきなのかもしれません。