なぜ乳酸菌が糖尿病を予防するのでしょう?
生活習慣病の予防は、普段から健康を意識されている方には常識かもしれません。
とくに糖尿病患者は年々増加傾向にあり、それに伴い予防意識も高まりつつあります。
しかし糖尿病の原因とされている「食事」や「喫煙」の習慣はなかなか変えられるものではありません。
強い意志やタイミング、生活スタイルやそれまでの生き方によって習慣はつくられていくものなので、仕方がないのかもしれません。
しかしかの有名なマザーテレサは「習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから」と言いました。
健康に対する意識や習慣は、いつか自分の体に運命として返ってきます。
糖尿病と乳酸菌の関係性についての説明です。

・そもそも糖尿病とはどんな病気なのか
糖尿病とは血糖値が高い状態が続く病気のことです。
血糖値は血液中のグルコースの濃度であり、正常な状態では「インスリン」「グルカゴン」などのホルモンによって一定に保たれています。
しかしなんらかの原因によってこのバランスが破たんし、極端に血糖値が高くなると糖尿病になります。

糖尿病は大きく「1型糖尿病」「2型糖尿病」にわかれます。
1型糖尿病は膵臓のβ細胞が破壊され、そこから出るインスリンが枯渇することで糖尿病になります。
そして2型糖尿病は、インスリンは出ているのに何らかの原因で膵臓のβ細胞からのインスリンの分泌量が減少し、糖が筋肉などに取り込まれないことで血糖値が高くなり、糖尿病になります。

糖尿病患者のほとんどは2型であり、これは生活習慣の改善で予防できるといわれています。
予防法としては「バランスの取れた食事」「適度な運動」「禁煙」などが挙げられます。
喫煙が糖尿病を誘発する理由は、喫煙することで交感神経が活発になり血糖値が上昇することにあります。
また、妊娠時の女性に見られる「妊娠性糖尿病」は胎児奇形の原因となったり、母体が出産後も糖尿病を発症しやすくなるなどの兆候が見られるため、血糖値を下げる治療が必要となります。

・糖尿病と乳酸菌の関係性
糖尿病を予防するためには糖の代謝をコントロールする必要があります。
ある研究では乳酸菌を摂取することで食後の血糖値の上昇が抑制されたそうです。
糖は胃で分解されたのち腸で吸収され、血液に入り全身へと広がります。
そこで腸内環境が悪い状態ですと、その流れがスムーズにいかなくなってしまいます。
腸内環境が悪く、うまく糖が吸収されないとインスリンが分泌されず血液中に糖があまって高血糖状態になります。
そうした状態が長く続くことで糖尿病になってしまうのです。
腸内環境の改善が糖尿病を治療したり劇的によくなるとは考えられませんが、予防や初期症状の改善には腸内環境の改善が有効だといわれます。
腸内環境が悪いときは腸内の「善玉菌」が不足している状態です。
糖尿病を予防するためには腸内の善玉菌を増やして、糖の吸収率をよくしてインスリンを分泌させ、糖の代謝を円滑にすることが重要です。
善玉菌に含まれる有名なものとして「乳酸菌」があります。
このことから、乳酸菌を体内に摂りいれることが糖尿病の予防につながるというわけです。

・糖尿病予防のためにできる食生活とは
毎日の食事の中に、血糖値を抑えてインスリンを出しやすくする「腸内細菌」やそのエサとなる「オリゴ糖」「食物繊維」を摂りいれていくことが、糖尿病を予防するのに効果的です。
しかしヨーグルトなどの乳酸菌製品やジャガイモなどのイモ類には「糖質」や「脂質」が多く含まれているものもあるので注意しましょう。
ほかには肉類を摂りすぎないことや納豆、漬物、みそなどの発酵食品を積極的に摂ること野菜などに含まれている食物繊維を摂ることなどが挙げらます。
果物は糖が豊富なので摂りすぎは血糖値を上げてしまいますが、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖が含まれているので適度に摂りたい食品です。